寿製薬株式会社
医薬品(Drugs)の製造プロセスでは、主に「原薬の製造プロセス」と「製剤の製造プロセス」に分かれています。「原薬の製造プロセス」とは、医薬品原料(Raw material)から医薬品中間体(Intermediate)を経て、医薬品の有効成分を化学合成することです。また「製剤の製造プロセス」とは、原薬と医薬品添加剤(賦形剤等)を混ぜ合わせて、錠剤、カプセル剤、顆粒剤など、その薬に合ったより良い最終形態の製造を行います。寿製薬株式会社では、長年に亘り培った化学合成技術と独自の製剤化技術により、数多くの「原薬」と「製剤」を自社工場(長野)にて国内生産しております。
合成原薬、最終製剤ともに海外規制当局からの査察に適合し複数品目を輸出しており、また国内向けの製剤では、自社製品の製造のみならず、複数の国内製薬会社からの受託も受け付けております。
寿製薬の生産体制は、「製造本部」の下、「製造部」、「品質管理室」、「CMC(Chemistry, Manufacturing and Control)部」及び「製造推進部」を中心に、「購買部」、「貿易調達部」及び「発送部」との連携により成り立っております。「製造部」には、「原薬工場」、「製剤工場」、「製造管理室」及び「資材管理室」があり、それぞれ原薬工場にて当社医薬品で使用するための原薬を製造し、製剤工場にて製品化(製剤化)しております。また、「製造管理室」及び「資材管理室」にて製造計画及び製造で使用している資材の出納管理などを行っております。製造推進部では、製造環境を整え、作業効率UPや品質向上へ向けての活動をしております。「購買部」と「貿易調達部」により製造に必要な数量を受け入れ、「品質管理室」による品質検査を受け合格した原料を「製造部」へ受け渡します。「製造部」は、「品質管理室」及び「CMC部」と連携して製造した製品の品質が適合していることを確認し、適切な環境下にて保管された後、「発送部」から出荷されます。また、製剤開発グループとの連携により、新しい製品を開発することも実施しております。
製造本部の直轄組織として「QA室」を設け、「製品」の信頼性を向上させるための取り組みを行っています。「QA室」では、患者さま、医療従事者の皆さまが安心して使用できる医薬品をお届けできるよう、独自の基準・手順書を定め、製造並びに品質試験に関する全ての記録の確認並びに製造所及び品質管理室に対する内部調査を実施して、「製品」の信頼性保証体制を確立しています。「QA室」は「CMC部」と協力して、製品製造並びに品質試験等の生産活動の各段階における医薬品の品質に関わるリスクを低減し、継続的に品質改善に取り組んでいます。また、「信頼性保証本部と協力して、お客様より寄せられる品質情報を分析することで製品品質に繋げ、高品質な医薬品をお届けしています。
製造本部では、定期的に社内研修会や勉強会を開催するだけでなく、社外研修システムを活用することで、製造並びに品質管理に係る社員の育成・教育を行っています。医薬品では、開発から製造、出荷、副作用等の情報の収集や適正使用に関する情報の提供に至るまで、厚生労働省により厳しい基準が定められています。製造本部では、品質保証本部と協力して、毎月定期的な勉強会を実施し、GMP省令をはじめとした各種ガイドライン等について製造並びに品質管理に携わるすべての社員が理解、共有しています。また、お客様より寄せられる品質情報につて分析された結果を基に、その都度教育訓練を実施し、製品品質確保に取り組んでいます。
生産部門での人材募集は、化学工学系出身者に限っておりません。ご関心のある方は、下記お問合せフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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